【姫路イーグレッツ】“格上”に敗退も、天日HC「未来がある」

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  • 姫路イーグレッツ 21御子柴百香 /ⓒWリーグ

  • 姫路イーグレッツ 天日謙作ヘッドコーチ /ⓒWリーグ

  • 14日のスターティングメンバー (左から)11那須みらい、20須永麻美、21御子柴百香、23遠山佳奈、31遠藤真帆 /ⓒWリーグ

■姫路で“Wリーグ”カップ戦

<Wリーグ/ユナイテッドカップ1回戦>
●姫路イーグレッツ 46-74 トヨタ自動車(9/14)
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女子バスケットボール「Wリーグ」のユナイテッドカップ(WEST)が9月14・15の両日、姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館で開催された。

Wリーグは昨シーズンの成績により、「プレミア(1部)」と「フューチャー(2部)」に分かれたが、10月開幕の前哨戦となるユナイテッドカップは双方の対戦も組まれた。

フューチャーに所属する姫路イーグレッツ(昨シーズン14位)は14日の1回戦で、プレミアのトヨタ自動車(昨シーズン4位)と対戦した。

格上のトヨタ自動車に対し、姫路イーグレッツはディフェンスを固め、2Qは12-11で上回るなど、相手の攻撃を食い止めた。

しかし後半は計8本の3ポイントシュートを決められ、大差で敗れた。

リバウンド数は42-44とほぼ互角だったが、ターンオーバー(ミスなどで相手にボールが渡ること)数が「21」を数え、得点を伸ばせなかった。

2年目の御子柴百香(みこしば・ももか 東海大付諏訪高-日体大)がチーム1の10ポイントを挙げた。

 

■もっとできた

ことし5月に姫路イーグレッツの新ヘッドコーチ(HC)に就任。
地元・姫路市でWリーグ初采配を振るった天日謙作(てんにち・けんさく)氏(57歳)に試合後、話を聞いた。

天日氏は、Bリーグ・西宮(現:神戸)ストークスや大阪エヴェッサで指揮を執り、BJリーグ時代にエヴェッサを3連覇に導いた。
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Q.初采配ゲーム–

「もうちょっといけた。良かった所はディフェンス。やろうとしたことをちゃんとできた。オフェンスは、ローポスト(ゴール下)にボールが入らなかったのと、スピードが遅かった。良くなる所は一杯あるので、未来があるメンバーだと思う」

Q.毎年、主力選手が流出–

「チームをイチから作っていく方が面白い」

Q.男子と女子の違い–

「全く一緒ですね。ずっと見ている人がいたら、『一緒のことやってるな、あいつ』と言うと思う」

Q.めざすバスケは–

「3ポイントをバンバン打つのではなく、レイアップシュートや速攻で点を取っていくゲームがいい」

Q.試合後、選手には–

「僕は、どこのチームで(ヘッドコーチを)やっていても、自分たちが練習している通りのプレーをするのが一番大事なこと(だと言ってきた)。きょうは、そこの所でダメだったねと(選手に)話してきました」

 

■目標はプレミア昇格

Wリーグは10月11日に開幕する。

Wリーグ参入3シーズン目となる姫路イーグレッツは、過去2シーズン、4勝22敗、2勝24敗と苦戦してきた。

今シーズンはフューチャー(2部)に所属し、比較的実力が接近している5チームと計25試合戦う。

フューチャーのシーズン1位チームはプレミア(1部)に自動昇格し、2位はプレミア7位と入替戦を行う。

14日の試合後、副キャプテンの須永麻美は、
「目標はプレミア昇格だが、ヘッドコーチからは、『このままだと厳しい。悪い時間を自分たちで早く変えていかないといけない』とコメントをいただきました。リーグが始まる前に課題が見えたことをプラスに捉え、ターンオーバーを減らしていきたい」
と語った。

姫路イーグレッツのホーム開幕戦は、10月19・20の両日、兵庫県上郡町の上郡町立スポーツセンターで行われる。

このほかホームゲームの日程は以下の通り。

*11/9・11/10・12/7・12/8・1/25・1/26(ヴィクトリーナ・ウインク体育館)

*1/18・1/19(品川リフラ赤穂市民総合体育館)

 

<姫路イーグレッツ>
2022年、Wリーグ参入。関西以西では唯一の参入チーム。親会社を持たず、播磨地域の企業などがスポンサーとして支える「市民型チーム」。24年、新HCに天日氏が就任。選手18名のうち新人・移籍が8名。「イーグレッツ」は英語でシラサギの意味。
(浮田信明)

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