3日、兵庫県立人と自然の博物館は、丹波篠山市の地層から発見された恐竜の化石が、新種の角竜類のものであると分かったと発表しました。
県立人と自然の博物館や岡山理科大学などの研究チームによりますと、2007年から去年にかけて丹波篠山市のおよそ1億1000万年前の地層から発掘された角竜の化石17点を調査したところ、角や襟飾りの形が他の角竜類と異なり、新属新種のものであることが判明したということです。
この恐竜は、おととし亡くなった県立人と自然の博物館・三枝春生研究員の功績を称えて、「ササヤマグノームス・サエグサイ」と名付けられました。
角竜類は東アジアを起源とし、1億2600万年前頃から1億年前頃に北米へ渡ったと推定されてきましたが、今回の研究で「ササヤマグノームス・サエグサイ」が北米の原始的な角竜と近縁関係にあることも分かり、その時期がさらに絞り込まれたということです。
ササヤマグノームス・サエグサイの化石は、4日から県立人と自然の博物館で展示されるということです。