王子公園の再整備事業 市民団体が「取り消し」求め提訴

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神戸市が進める王子公園の再整備事業を巡り、地元住民らでつくる市民団体が市に対し、計画の取り消しを求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、王子公園への大学誘致などに反対する市民団体「王子公園・市民ミーティング」実行委員会です。

公園内にある王子プールが9月1日に営業を終了し解体工事が始まるのを前に、神戸地裁に訴状を提出しました。

王子公園の再整備を巡っては、神戸市がおととし、王子スタジアムを北側に移転し、およそ3・5ヘクタールの跡地に大学を誘致する基本方針を策定。
去年12月に関西学院大学と新キャンパスを開設する基本協定を締結していました。

原告は「再整備によって公園内のオープンスペースが減り、災害発生時の広域避難場所としての機能が損なわれる」「4000人を超える学生が来ることで市民らの安らぎの場がなくなる」とした他、「公園の面積を減らして大学を誘致することは都市公園法の定める『公益上特別の必要がある場合』には該当しない」などとして、市に再整備計画を中止するよう求めています。

神戸市は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。

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