江戸時代に活躍した絵師伊藤若冲の作品を西陣織で再現した企画展が兵庫県神戸市灘区の美術館で開かれています。
波打ち寄せる奇岩に立つ雌雄の鳳凰。
西陣織で緻密に再現された伊藤若冲の代表作旭日鳳凰図です。
神戸市灘区の原田の森ギャラリーで開かれている企画展では、江戸時代中期に活躍した伊藤若冲の作品を西陣織の掛け軸や装飾で再現したおよそ50点が紹介されています。
5世紀頃に誕生したとされる西陣織は日本を代表する伝統工芸で、きらびやかな京都を表現する織物です。
作品には髪の毛の半分ほどの細さの絹糸が用いられていて、動植物を躍動的に描いた若冲の筆遣いと豊かな色彩が立体的な西陣織で表現されています。
また会場では、仏像を描いた西陣織や瀬戸内寂聴さんの作品なども展示されています。
この企画展は9月1日まで開かれています。