広島は6日、アメリカ軍による原爆投下から79年の「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で平和記念式典が営まれました。
式典は午前8時から始まり、献花や黙とうが行われました。
広島市の松井一実市長は平和宣言で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化などで世界情勢が混迷していると指摘し、核抑止力に依存する各国のリーダーに、政策転換を促そうと呼び掛けました。
一方、岸田総理大臣は「核兵器のない世界の実現に向けて努力を着実に積み重ねていくことは唯一の戦争被爆国であるわが国の使命だ」とあいさつしました。
式典には109の国とEUの代表が出席しましたが、ウクライナ侵攻を理由に3年連続でロシアとベラルーシは招待されませんでした。
この1年で原爆死没者名簿に新たに記帳された人は5079人で、合計34万4306人となっています。