11月に兵庫県豊岡市出石町で「永楽館歌舞伎」が開かれるのを前に歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが意気込みを語りました。
大阪市内で開かれた会見には座頭を務める片岡愛之助さんや、豊岡市の関貫市長らが出席しました。
片岡愛之助さん
「私、永楽館を毎年楽しみにしていて、やっとこの時期が来た」
近畿地方に現存する最も古い芝居小屋とされる「出石永楽館」の復元を記念し、2008年に始まった永楽館歌舞伎は、途中、新型コロナの影響で中止をはさみ、今回で14回目の開催となります。
永楽館歌舞伎の魅力は小屋の狭さと客との距離が近いこと。
今回は出演者が人力車で町を練り歩く「お練り」も5年ぶりに行われます。
こけら落とし公演からずっと座頭を務めてきた愛之助さんは、豊岡市を「第二のふるさと」とし、永楽館を「自分の原点」と語りました。
片岡愛之助さん
「役者・片岡愛之助として血となり肉となり。今の片岡愛之助の要素をつくっている半分以上は永楽館歌舞伎だと言っても過言ではない。永楽館に育てていただいたとの思いがあるので「第二のふるさと」。一番最初の衝撃として、客席が近すぎて驚きました。お客さんの話し声も聞こえますし熱量も伝わってきますので、ここじゃなきゃ僕たちも体験できないと思っていますし、くせになりました」
永楽館歌舞伎は2024年11月4日から11日まで開催されます。