兵庫県神戸市内の専門学校に通っていた男性が教員からアカデミックハラスメントを受けたとして、学校を運営する医療法人に対し損害賠償を求め、提訴しました。
訴えを起こしたのは、神戸市須磨区にある神戸総合医療専門学校を2024年に卒業した診療放射線技師の男性(26)です。
訴状などによりますと、男性は在学中の2023年、病院での実習期間中に就職活動のために別の病院を見学しました。
これを知った教員は、実習期間中の病院見学は問題行為であるとして男性に対し、「1年棒に振れますか?」など留年をほのめかす発言をし、同級生全員の前での謝罪などを強要したということです。
その後、男性はうつ病と睡眠障害の診断を受けました。
男性は、実習期間中に見学してはいけないという規定はないにもかかわらず教員から不当に精神的苦痛を与えられたとして、学校を運営する医療法人に対し、約330万円の損害賠償を求めています。
学校側は「訴状が届いていないためコメントを差し控える」としています。