「多くの声を聞いてほしい」 犯罪被害者支援担当者に遺族が講演

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県内で犯罪被害者支援に携わる人に向けた研修会が神戸で開かれ、14年前、高校生だった息子を殺害された男性が講演しました。

研修会には、犯罪被害者支援に携わる県や市町の担当者の他、警察官や弁護士など合わせておよそ90人が出席しました。

兵庫県では、犯罪被害者の支援に特化した独自の条例を制定していて、今回の研修会は、今後、複数の機関による連携が必要な事案に備えるため開催されました。

また、この中で14年前、神戸市北区で、当時高校2年の息子を殺害された堤敏さんが登壇しました。

この事件では、当時17歳だった男が2021年に逮捕され、その後1審で懲役18年の判決を受けましたが控訴しています。

堤さんは、遺族が抱える悲しみとともに、さらなる支援の拡充を訴えました。

堤敏さん
「被害者みんなの声を聞き、一人も漏らすことのないきめ細かい支援をお願いしたいと思いますそのためにはできるだけ多くの被害者の声を聞いてください」
「被害者が『あしたも生きよう』と思える支援をお願いしたいと思います」

この他研修会では他府県の取り組みも紹介され、参加した人たちは、今後の支援のあり方について考えていました。

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