「183」この数字に注目してください。これは亡くなったあとに引き取り手がなくて神戸市が管理している遺骨の数です。
この10年で3倍にまで増えたそうです。
神戸市はこの問題に向かい合い、「エンディングプラン・サポート事業」を始めました。どのようなサポートなのかご覧ください。
日本が抱える少子高齢化問題。神戸市でも65歳以上の高齢化率は29.1%を占めます。
また一人暮らしの高齢者は2020年の時点で10万1752人と過去20年間で倍増しました。
神戸市健康局によりますと、一人暮らしの高齢者の増加に伴い、亡くなったあとに身元が分かっていても引き取り手がない遺骨が、去年1年間で183体確認されました。
この問題に対応するため6月、神戸市は「エンディングプラン・サポート事業」という新しい市民サービスを開始しました。
一般的に葬儀にかかる費用は100万円とされていて、一人暮らしの高齢者の負担は小さくありません。
エンディングプラン・サポート事業では、基本の費用を36万円程度にまで抑えています。
神戸市が管理する市立鵯越墓園です。
神戸市内や明石海峡が一望できる場所に遺骨を合同で納める合葬墓があります。
エンディングプラン・サポート事業では、葬儀は不要で合葬墓への納骨のみを希望する人。葬儀のあと、先祖の墓への納骨を希望する人など、個人の思いにできるだけ寄り添います。