元西播磨県民局長の男性が文書で告発した、斎藤知事のパワハラや贈答品を受け取っていた疑惑を巡る問題で、斎藤知事は24日、贈答品の受け取りについては「時間をかけてしっかりとルールを作っていく」と、考えを示しました。
元西播磨県民局長の男性はことし3月、知事のパワハラや、贈答品を受け取っていた疑惑などを告発する文書を作成し、報道機関などに配布したほか、4月には県庁内に設置された公益通報窓口にも通報していて、県の担当部署が調査を進めています。
公益通報を受けた担当部署によりますと、文書に書かれたパワハラ疑惑については一部、強く叱責された職員がいたものの、パワハラと認定するまでの確証は得られていないということです。
一方、弁護士ら外部の有識者からは、知事のコミュニケーションが不十分だったとする指摘があり、担当部署はハラスメント研修の実施に加え、贈答品に関する明確なルールづくりなどの是正措置を県に要請する方向で検討しています。
これを受け、斎藤知事は24日の会見で、「慣例として、社会儀礼の範囲内で贈答品を受け取っていた経緯もあるが、県民に疑念を抱かれないようしっかりとルール作りをしていく」と述べました。
また、斎藤知事は公益通報の窓口を県庁の外部に設置する意向も示しました。