兵庫県の産業労働部長が県内の企業から高級コーヒーメーカーなどを受け取っていたことを巡り、警察から任意で事情を聴かれていたことが分かりました。
兵庫県の原田産業労働部長は17日、県議会の産業労働常任委員会で、委員たちに経緯を説明しました。
ことし3月、元西播磨県民局長の男性(60)が、斎藤知事のパワハラ疑惑や贈答品を受け取っていたなどの疑惑を記した文書を作成し、報道機関などに配布しました。
文書には去年8月、斎藤知事が加西市の企業から高級コーヒーメーカーの受け取りを断った後、原田部長に対し「秘書課に送るように言っておけ」と指示したと記載。
斎藤知事は指示を否定し、コーヒーメーカーを受け取った原田部長は、返却を怠っていたとして、ことし5月「訓告」とされています。
この問題について原田部長は6月下旬、警察から任意で一度事情を聴かれたと説明。犯罪の捜査のための取り調べではなく、あくまでも事実確認で知事に報告はしていないと語りました。
原田部長は、「細かな内容については言葉や表現で差異が生じて誤解を招くこともありうるので、百条委員会でお話ししたい」と述べています。