2021年に兵庫県芦屋市立の小学校で起きた女子児童へのいじめ問題で、保護者らが7月16日、芦屋市に対して慰謝料など計540万円余りを求める訴えを、神戸地裁に起こしました。
訴えを起こしたのは芦屋市立の小学校に通っていた児童とその保護者です。
訴状などによりますと、芦屋市立の小学校に通っていた当時4年生の女子児童は2021年12月から2022年3月にかけ、同級生から誹謗中傷されるなどして不登校になりました。
学校がいじめ被害を「重大事態」と認定したのはいじめが発覚してから約7カ月後で、児童はその後も学校を休みがちとなり、摂食障害になるなど体調が悪化し、小学5年生の3学期に転校を余儀なくされました。
保護者らは重大事態の認定が遅れるなど、芦屋市の対応の遅さによって被害が深刻化・長期化したなどとして、市に対して慰謝料など計540万円余りを求めています。
女子児童の保護者
「娘はまだ病院には通っているので転校したから終わりとは思っていない。いま何もしなかったら娘だけがいろんなものを失って、苦しんで終わりとなってしまう」
芦屋市教育委員会は「訴状が届いていないためコメントできない」としています。