斎藤知事の最側近である片山副知事が辞任の意向を示すまでに至った一連の問題。これまでの経緯を振り返ります。
問題が発覚したのは、ことし3月。
県の西播磨県民局長の男性(60)が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成し、報道機関などに送付しました。
文書で知事などによるパワハラや県内企業からの贈答品を受け取ったことなど7つの疑惑を告発。
この疑惑について斎藤知事は即座に疑惑を否定。県の内部調査でも「文書は核心的な部分が事実ではない」とし、県はことし5月、男性を停職3か月の懲戒処分としました。
しかし県議会の各会派からは、県の内部調査についてその客観性を疑問視する声が上がり、第三者委員会による再調査が決定。さらに県議会でも先月、強い調査権を持つ百条委員会の設置が決まりました。
7月7日。元県民局長の男性が姫路市内で死亡しているのが見つかりました。
男性は7月19日に百条委員会に証人として出席する予定でした。
事態を受け、県職員労働組合は、知事に事実上の辞職を求める異例の申し入れを行いました。
これに対して知事は自身の進退について、繰り返し辞職を否定。
そして12日、片山安孝副知事が辞任の意向を表明。
県職員との信頼回復が急がれる中、県政の混乱が続いています。