批判文書問題を巡り片山副知事が辞任の意向 「知事にも辞職を促した」

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兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題などを巡り、片山安孝副知事が「県政の混乱を招いた」として辞任の意向を示しました。

片山氏は2021年9月に副知事に就任。
一連の問題で「県政の混乱を招いた」として辞任の意向を示しました。

兵庫県 片山安孝副知事
「副知事が責任をもって退任すべきであると判断した。退職する意向は7月11日の午後、知事に口頭でお伝えしましたが、文書での提出は7月12日にする予定にしています。」

この問題は2024年3月中旬、兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が、斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を報道機関などに送付。

県は5月に男性を停職3カ月の懲戒処分としましたが、内部調査の客観性が疑問視され、県議会は6月、地方自治法に基づく百条委員会を設置。

男性は7月19日に証人として出席する予定でしたが、7月7日に亡くなっているのが見つかりました。
関係者によると、自殺とみられています。

斎藤知事は7月10日に兵庫県職員労働組合から事実上の辞職要求を受けましたが、辞職を否定しています。

また片山副知事は、県政の混乱を収拾するため知事に一緒に辞職するよう再三促したものの断られたとしています。

兵庫県 片山安孝副知事
「斎藤知事に対して『知事もご一緒に退職するお考えはありませんか』と申し上げました。知事はかねてからおっしゃっている通り、『自分は選挙で県民の負託をうけた身であるので任期を全うして頑張りたい』とお返事がありました」

最側近である片山氏の辞意を受け、知事の責任を問う声がさらに高まるのは必至とみられます。

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