斎藤知事のパワハラ疑惑を告発の元幹部職員死亡 知事辞職否定に県民から不信感

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兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑を告発した元幹部職員が死亡したことを受け、県職員でつくる労働組合から辞職も含めた対応を求められたことに対し、知事は7月10日の会見で改めて辞職を否定しました。

一方で、県民からは不信感が残るなどの声が上がっています。

兵庫県の元西播磨県民局長は、2024年3月、斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布し、停職3カ月の懲戒処分となりました。

文書に書かれた内容の事実関係の確認のため百条委員会が設置されましたが、7月7日、元局長が姫路市内で死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。

【兵庫県職員労働組合 土取節夫 中央執行委員長】
「知事として取りうる最大限の責任を取っていただきたい ぜひとも知事にお伝え願いたい」

7月10日、兵庫県の職員4000人が加盟する労働組合が、知事に辞職を含めた対応を求める申し入れ書を副知事に提出しました。

【兵庫県職員労働組合 土取節夫 中央執行委員長】
「組合員を守る職員を守るのが基本ラインなのでそこが守られていないというように感じた」

県職員が知事に事実上の辞職を求める県政史上異例の事態。
これに対し知事は…

【兵庫県 斎藤元彦知事】
「知事として責任ある対応ということですから、県政を前へ進めていくための最大限の努力をしていくことが私にとっての責任ある対応と考えています」
「これから時間はかかるかもしれないですけど、職員の皆さまとの日々の業務、そして対話などを通じた信頼関係の再構築をこれから1歩ずつ進めていく」

会見では、今後の進退に関する質問が相次ぎました。しかし…

【記者】「事実上の辞職要請になると思うが」

【兵庫県 斎藤元彦知事】
「より良い県政を進めていくための県政の立て直しをしていく」

【記者】「ご自身が辞任することはない?」

【兵庫県 斎藤元彦知事】
「私自身が生まれ変わっていい県政を進めていく」
「県民の皆さまにとって1番大事である、より良い県政を進めていく」

「辞職の意向はない」とは発言せず、「県政を前に進める」、その言葉を繰り返し、自身の考えを示しました。

揺れる県政に、県民からは不信感を募らせる声が。

【街の人は】
「うそ八百じゃなくて 実際事実があったわけですからね、それはやっぱり信用できない。とにかく辞めるしかないと思います。それが1番すっきりする」
「(今後について)半分半分ですね。お辞めになった方がいいとも思うし辞めずに全うするのもいいです。やはり亡くなられた方に対してのお気持ちはもっと深く感じてほしい」
「偉そうに言われたり周りの人にも影響があると思うので一度辞めていただいて、私らにもうちょっといいようになるように考えてもらいたい」

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