高齢化などにより中小企業の後継者不足が問題となる中、兵庫県西宮市のパン屋が後継者探しをサポートするマッチングサービスを利用して事業を譲渡しました。
今回、事業譲渡の契約を締結したのは、兵庫県西宮市のパン屋「食パンNico」と徳島県の建設会社・川友建設です。
両社は政府系金融機関、日本政策金融公庫の「事業承継マッチング支援」を利用してマッチングしました。
2018年に兵庫県西宮市にオープンした「食パンNico」は、食パンを看板商品に、地域住民から人気を博していますが、販路開拓や人材確保の面などで個人経営に限界を感じ、マッチングサービスに登録しました
一方、事業の多角化を目指して、すでにサービスに登録していた川友建設は、阪神間のパン屋が徳島県でも人気が高いことなどから、「食パンNico」に興味を持ち、複数回の面談を経て事業譲渡に至ったということです。
日本政策金融公庫によりますと高齢化を背景に全国の中小企業の約7割が廃業予定または後継者が未定だということで、今後もマッチングサービスを通じて事業承継を手助けしたいとしています。