知事批判文書問題 県の職員労働組合が知事に辞職申し入れも、知事は改めて否定

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兵庫県の斎藤知事にパワハラなどの疑惑があるとする文書を作成した元西播磨県民局長の男性が死亡したことを受け、県の職員労働組合は、知事に辞職を求める申し入れ書を提出しました。

7月10日午前、兵庫県職員労働組合の土取節夫中央執行委員長が兵庫県庁で片山安孝副知事に、申し入れ書を手渡しました。

2024年3月、西播磨県民局長だった男性(60)は知事のパワハラ疑惑などを訴える文書を作成し、報道機関などに配布。

県の人事課は調査の結果「文書は核心的な部分が事実でない」とし、男性を停職3カ月の懲戒処分としました。

しかし、その後、処分や事実関係の確認を巡り、再調査のための第三者機関が設置されることになった上、県議会ではより強い調査権限を持つ百条委員会の設置が決まりました。

元西播磨県民局長の男性(60)は7月19日に百条委員会に証人として出席する予定でしたが、7月7日、兵庫県姫路市内で死亡しているのが見つかりました。

自殺とみられています。

この事態を受け、県の職員労働組合は申し入れ書で、「告発をした職員を守ることが出来なかったのは痛恨の極み」「現場の業務遂行には大きな支障が生じている」などとして、知事に辞職を含めた最大限の責任を取るよう求めています。

申し入れ書を受け取った片山副知事は「進退を含むものなら、政治家として判断すべきものではないか」と述べました。

男性が死亡した翌日「県庁を立て直していくのが私の仕事だ」とし、辞職を否定した斎藤知事は7月10日の定例会見で改めて、辞職を否定しました。

次回の百条委員会は、7月19日に開かれる予定です。

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