生後8カ月の時に広島で被爆した女性が宝塚市の小学校で講演を行い、児童たちに戦争の悲惨さを語りました。
宝塚市立長尾小学校で自身の被爆体験などを語ったのは近藤紘子さんです。
この講演は9月に修学旅行で広島県を訪れる児童たちに向けた平和学習の一環で、6年生およそ200人が参加しました。
近藤さんは広島県に生まれ、1945年8月6日、生後8カ月の時に爆心地から1.1キロの地点で母親とともに被爆しました。
講演では、終戦から10年が経った1955年に原爆を投下した爆撃機に副操縦士として乗っていた男性と対面したことを振り返り、涙を流す男性を前にし、「戦争そのものを憎むべきだと感じた」と語りました。
また、世界では今も戦争が続いていることについて触れ、子どもたちに核兵器の恐ろしさや命の尊さを伝えていました。
近藤さんは、今後も戦争の悲惨さを伝える活動を続けていくとしています。