■「WEリーグ高めるため」
女子プロサッカーWEリーグ・INAC神戸は7月6日、FW田中美南(みな 30歳)が、アメリカNWSL(National Women’s Soccer League)のユタ・ロイヤルズFCへ完全移籍すると発表した。
田中は日テレ・ベレーザを経て、2020年にINAC神戸に加入。
チームを初代WEリーグチャンピオンに導くなど、エースストライカーとして4シーズンにわたって活躍した。
今月開幕するパリ五輪には、なでしこジャパンのメンバーとして出場する。
田中は、「4年前、自分の成長のためにINAC神戸に移籍すると決断しました。そして今回も、さらに新しい刺激と成長を求めて海外のクラブに挑戦することに決めました」。
「WEリーグの価値を高めるためにも、海外で頑張ってきたいと思います」とコメントした。
INAC神戸は、GK山下杏也加(なでしこジャパン)も海外挑戦のため退団し、攻守の要が相次いでチームを去ることになった。
■「早く神戸に」
一方、INAC神戸は7月6日、スペインから2選手が完全移籍で加入すると発表した。
DFカルラ・モレラ(29歳)はスペイン・カタルーニャ州出身。165㎝。
「早く神戸に行って、練習をスタートしてがんばりたいです」とコメント。
FWカルロタ・スアレス(26歳)はスペイン・ガリシア州出身。175㎝。
「私に寄せられた信頼に感謝し、すべての練習と試合で最善を尽くすことをお約束します」とコメントした。
■韓国ユニバ代表が加入
INAC神戸は7月5日、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからGK大熊茜(おおくま・あかね 19歳)が完全移籍で加入すると発表した。
大熊は千葉県出身。173㎝。
昨シーズンはリーグ戦の後半10試合にフル出場した。
「伝統あるクラブでプレーできること、たいへん嬉しく思います」とコメント。
また同日、韓国のMFイ・スビン(29歳)の完全移籍による加入も発表した。
イは164㎝。
2013年と2015年に韓国のユニバーシアード代表に選ばれた。
「WEリーグはこれまで私が所属していた韓国のWKリーグとは多くの違いがありますが、努力して一日も早くチームの雰囲気、プレーに適応してチームで必ず必要とされる選手になります」とコメントした。
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このほか昨シーズン20試合に出場したDF竹重杏歌理(あかり)と、18試合に出場したMF天野紗(すず)が、いずれも海外挑戦のため退団した。
(浮田信明)