兵庫県の元西播磨県民局長が作成した文書を巡る問題で、県議会は7月4日に百条委員会の調査で職員の協力などを求める申し入れ書を兵庫県の斎藤知事に手渡しました。
兵庫県の斎藤知事に申し入れを行ったのは、兵庫県議会の浜田知昭議長です。
この問題は、知事のパワハラ疑惑などを訴える文書を作成し配布したとして、元西播磨県民局長の男性職員が停職3カ月の懲戒処分となったもので、事実関係を明らかにするため、より強い調査権限を持つ百条委員会が設置されています。
申し入れでは、百条委員会の調査で職員がアンケートなどに全面的に協力することや協力した職員に不利益が生じないこと、これらを周知するために斎藤知事から職員にメッセージを発信することが求められています。
4日の午後に開かれた記者会見で斎藤知事は、申し入れがあったことについて「二元代表制の一翼を担う議会からの申し入れは重く受け止める」とした上で、7月5日中に職員に対してメッセージを発信すると述べました。
このほか、斎藤知事は聴取などを受けた職員に対して、外部機関などによる心のケアの実施を検討していくということです。
百条委員会では、7月中旬に開かれる3回目の会合で、証人として元県民局長の出頭を求めることが決まっています。