兵庫県ができるウクライナ支援を考える検討会のメンバーが6月24日、斎藤知事に「創造的復興」の理念を生かした提言書を手渡しました。
提言書を手渡したのは、ウクライナ研究が専門で検討会の座長を務めた神戸学院大学の岡部芳彦教授です。
岡部教授らは2023年3月から4度、検討会を開き、阪神淡路大震災からの復興への提言を続けた神戸大学名誉教授の五百旗頭真さんや神戸市看護大学教授の神原咲子さんらから聞き取りを行いました。
そして、県が取り組むべきウクライナ支援として、阪神淡路大震災の経験を生かした「創造的復興」の理念を盛り込んだ提言をまとめました。
提言書では、手足を失った人のために不足している義肢装具の中古品を提供することや、リハビリ訓練ができる人材を育成すること。
また、負傷者や遺族の心のケアをサポートすることなどが記されています。
関西看護医療大学 花村カテリーナ助教
「誰も助けてくれないんじゃないかという絶望、孤独を感じた方がたくさんいるんですけど、ウクライナの方にとってそれこそ心の支えになっていくと思います」
県は、提言内容を実行するためのプロジェクトチームを設置していて、県立総合リハビリテーションセンターや兵庫県こころのケアセンターで研修者を受け入れるとしています。
神戸学院大学 岡部芳彦教授
「長期間の支援をしていくことが打ち出されている。カウンターパートとして2つ、ミコライウ州とイヴァーノフランキーウシク州が決まっていることが、非常に大きな成果だったかなと考えています」
岡部教授と花村助教、JICA関西の木村出所長の3人は、プロジェクトチームのアドバイザーとして、県に対して助言を行う方針です。