近畿各地の風景を描いた洋画家、辻愛造の作品を集めた展覧会が、西宮市の大谷記念美術館で開かれています。
この展覧会は、洋画家・辻愛造の没後60年に合わせて企画されたもので、会場には、近畿各地の風景画や、大阪の懐かしい風景を表現したガラス絵など合わせておよそ130点が展示されています。
大阪の南船場に生まれ、赤松麟作のもとで洋画を学んだ辻愛造は、国内最大級の公募展「国展」に生涯を通じて作品を出品し、入選を重ねるなど洋画界の発展に長く貢献しました。
西宮市の香櫨園に自宅とアトリエを構え、兵庫県内各地の風景も多く描いています。
また、児童向けの絵本雑誌や新聞連載小説の挿絵なども手掛けていて、風俗画や挿絵で表現する多様な作風も魅力です。
この展覧会は、西宮市の大谷記念美術館で7月15日まで開かれています。