阪神淡路大震災から2025年で30年となるのを前に、子どもたちが震災をテーマに描いた作品の展覧会が神戸で開かれています。
神戸市灘区にある原田の森ギャラリーには、絵画教室「アトリエ太陽の子」に通う生徒240人が描いた約1500点の作品が紹介されています。
「アトリエ太陽の子」では20年前から震災教育に取り組んでいて、子どもたちが阪神淡路大震災当時の映像を見たり、防災ポスターを制作したりして、次の災害への備えについて学んできました。
今回は、来年で震災から30年となるのを前に子どもたちが2年をかけて制作に取り組んでいる震災を語り継ぐ絵本の原画が展示されています。
絵本では、震災が発生した1995年1月17日に実際に神戸で生まれた中村翼さんの物語を子どもたちが描いていて、がれきの街で新たな命が誕生する緊迫感ある様子が丁寧に表現されています。
この展覧会は6月16日まで開かれていて、子どもたちが制作する絵本は、2025年1月17日に出版する予定だということです。