神戸市灘区の横尾忠則現代美術館で、中国・唐の時代の僧、寒山と拾得をテーマにした企画展が開かれています。
幸せいっぱいの新郎新婦のまわりに、骸骨や、顔を白く塗った人、掃除道具を持った人たちが並んだこの作品は、西脇市出身の芸術家横尾忠則さんが2021年9月に描いたものです。
神戸市灘区の横尾忠則現代美術館では、「寒山百得展」が開かれていて、中国・唐の時代の僧、寒山と拾得を横尾さんが独自の解釈で再構築したシリーズ102点が展示されています。
本来、寒山は巻物を、拾得は箒を持っていますが、横尾さんの独自の解釈でトイレットペーパーと掃除機に代わっています。
それぞれの作品にタイトルや解説が付いていないのも特徴で、制作された日付順に展示されていて、オリンピックやワールドカップなど時事的なものから映画作品をモチーフにしたものなど、まるで日記を読んでいるような感覚で鑑賞できます。
この企画展は8月25日まで開かれています。