飲み込む力が弱い嚥下(えんげ)障害がある人たちに、目でも楽しめる料理を味わってもらおうという取り組みが、兵庫県明石市内の飲食店で行われました。
この取り組みは普段ムース食やミキサー食を食べている嚥下(えんげ)障害がある人たちに、料理を見た目でも楽しんでもらい、交流の場を提供しようと「明石市立ゆりかご園」などが企画しました。
参加者が招待された飲食店は嚥下障害がある人の「外食が難しい」という課題を解決しようと普段からペースト状などにした食事を提供しています。
店主が考案した今回のメニューは、原材料をミキサーにかけてペースト状にしたハンバーグやオムライス、サーモンのカルパッチョなど、先付けからデザートまで楽しめる、コース料理全7品。
参加した人たちは味はもちろん、見た目にもこだわったそれぞれの料理を、じっくりと味わっていました。
酒商い NENRIN 店主 西澤健作さん:「刻み食であったりミキサー食の方は外食はできないというところで疑問を持っていたので、嚥下が困難でも外食ができる楽しみをもっと広めていきたい」
参加した人は:「野菜の形がそのまま再現されているようなものが出てきたりとかして、本人もいつもと違う感じだけども、おいしく食べられているんじゃないかな」
「レトルトの介護食を買って行って私たちは(店の食事を)食べて、この子には『ごめん これな』みたいなというのがどこか内心申し訳ない気持ちでいて、だから一緒のものを食べられるというのはすごい助かるなと思います」
「明石市立ゆりかご園」は今後も地域と連携し、障害がある人がさまざまな体験をできる取り組みを行っていくということです。