■神戸に3季在籍
女子プロサッカーWEリーグ・INAC神戸は6月7日、GK山下杏也加(28歳)が海外移籍への準備のため退団すると発表した。
山下は東京都出身。
村田女子高から日テレ・東京ヴェルディベレーザを経て、WEリーグ初年の2021-22シーズンにINAC神戸に入団し、3シーズン在籍した。
この間、リーグ優勝などに貢献した一方、なでしこジャパンの“守護神”として、2023年FIFA女子ワールドカップや、ことしのパリ五輪アジア最終予選などで活躍している。
山下のコメント:
「このたび、海外に挑戦することを決めました。2019年フランスワールドカップを経験し、海外に今すぐにでも行ってサッカーしたいと言う欲が出てきました。しかし、その欲も言葉の壁や世界的にみてGKとしては背の低い自分が通用できるのかと自問自答しながら、その気持ちは年々と薄れていきました。いつの間にか28歳になり、友人の引退やセカンドキャリア、「最後の〇〇」を耳にする事が増え、年齢というただの数字と最後を最後にしないように踏ん張りたいと思うようになりました。今でも自分が予想してた未来とかけ離れているので信じられていないです。今シーズンに感じた、ここからシュートをしないだろう、この角度からクロスはあげないだろう…という体に染みついた悪い慣れをなくし、海外挑戦でさらにレベルアップしていきたいと思います。最後になりますが、INAC神戸で初めての移籍をして、いろいろな人たちと触れ合えた3シーズンはこれからの人生に生かしていきたいと思います。熱い応援をしていただきありがとうございました」
(浮田信明)