■引退の増矢「やり切った」
女子プロサッカーWEリーグ2位・INAC神戸レオネッサは5月18日(第21節)、連覇を決めている浦和とノエビアスタジアム神戸でホーム最終戦を行い、0-2で敗れた。
試合終了後、MF増矢理花(ますや・りか 28歳)の現役引退セレモニーが行われた。
増矢は徳島県出身で2014年にINAC神戸入団。
背番号「9」を背負って主力として活躍し、なでしこジャパンにも選出された。
2021年から2シーズン、広島でプレーしたあと、今シーズン、INAC神戸に復帰し、リーグ戦とカップ戦計7試合に出場したが、ことし3月、左膝の前十字靭帯損傷で全治8カ月と発表された。
現役通算13シーズンで220試合に出場し(カップ戦含む)、65得点を挙げた。
引退セレモニーで増矢は、「日本一を経験したり、日の丸を背負ったりして幸せなサッカー人生だった。3度目の膝のケガから復帰していない中での引退となったが、今シーズンが始まった段階で最後と決めていた。思い残すことはなく、やり切ることができました」と挨拶した。
■「チャンピオンへ」
INAC神戸は23日、ジョルディ・フェロン監督(スペイン 45歳)の契約を更新し、来シーズンも指揮を執ると発表した。
フェロン監督はFCバルセロナの下部組織でプレー。
現役引退後はスペイン国内で女子チームの監督を歴任し、今シーズンINAC神戸の監督に就任した。
フェロン監督は来シーズンについて、「私たちは再びカップチャンピオンとリーグチャンピオンとなるために戦わなければならないことを理解しています。それはまた、戦う私にとって素晴らしい挑戦とモチベーションになるでしょう」とコメントした。
■3位とわずか1差
WEリーグは25日に各チームが最終戦(第22節)を行い、シーズンを終了する。
INAC神戸は第20・21節と連敗して14勝4分3敗となり、3位の日テレ・東京ベレーザに勝点「1」差まで迫られている。
最終戦はアウェイで大宮と対戦する(NACK5スタジアム大宮)。
勝利してシーズン2位を確保したい!
(浮田信明)