県が発注した道路工事を巡る官製談合事件で、収賄などの罪に問われた県の元職員の男に対し、神戸地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
兵庫県道路公社の主査を務めていた被告の男(39)は、2023年9月までのおよそ1年半、県が発注した播但連絡道路工事を巡り、入札情報を漏らしたことなどへの見返りに、業者側の男3人から飲食接待を受けるなどしたとして収賄などの罪に問われていました。
これまでの裁判で男は、起訴内容を認めていて、検察側は懲役2年6カ月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
22日の判決で神戸地裁の金川誠裁判官は、「公務の公正を害し、社会の信頼を損なった。 公務員としての自覚に欠ける」と指摘した一方で、「被告人は事実を認めて反省しており、免職されるなど、一定の社会的制裁を受けている」などとして、男に懲役2年6カ月、執行猶予5年を言い渡しました。