■超満員の最終節
<B2レギュラーシーズン最終節>
○神戸ストークス 93-89 熊本ヴォルターズ(4/20)
○神戸ストークス 84-83 熊本ヴォルターズ(4/21)
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男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)神戸ストークスは4月20・21日、プレーオフ(PO)進出を懸け、ホーム・ワールド記念ホールで今シーズン最終節を熊本ヴォルターズと戦った。
20日の試合。
ストークスが先行したが、後半3Q、熊本の3ポイントシュート攻勢に会い、65-69と逆転された。
ここでタイムアウトを取ったストークス・森山知広ヘッドコーチは、選手に「ディフェンスしないと負けるよ」と“檄”。
目覚めたストークスは相手ボールを盛んにスティールするなど、積極的なディフェンスに転じ、3Qから最終4Qにかけて12連続得点を挙げて一気に勝負を決めた。
この日は6257人が入場し、B2リーグの最多入場者記録を更新した。
■残り1秒で逆転
21日の試合。
ストークスが負けるとPO進出が消える試合だったが、熊本も譲らず、4Qまで激しい攻防が続いた。
試合時間残り20秒、ストークス1点ビハインドの場面で、自陣でリバウンドを取ったカロンジ磯山パトリックが、ベテラン谷直樹にロングパス。
谷がシュートを決めて81-80とストークスが前に出た。
しかし残り10秒、熊本に3ポイントシュートを決められ、2点ビハインド。
追い詰められたストークスは、残り7秒でボールを持ったジョーダン・キャロラインが得意のドリブルでゴールに突進。
残り1秒でシュートを決めて同点とし、バスケットカウントによるフリースローに挑んだ。
満員の観客が見守る中、キャロラインは冷静に沈め、ストークスが勝利を決めると、大歓声がワールド記念ホールを包んだ。
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最終戦に連勝したストークスだったが、同率で並んでいた静岡も連勝。
直接対決の得点差で上位に立つ静岡がPO最後のイスを獲得し、ストークスは惜しくもPO進出を逃した。
今シーズンで現役引退する松崎賢人は、最後の試合でもチームトップの3アシストを記録。
4Qには貴重な3ポイントシュートを決めるなど活躍した。
■大観衆、“プレミア”後押し
21日は、20日を上回る6454人が入場し、B2リーグ記録を2日連続で更新した。
これでストークスの今シーズンのホームゲーム総入場者数は9万1421人となり、目標としていた9万人(ホームゲーム1試合平均3000人)を突破した。
ストークスは、B1に代わって2026年からスタートする新しいトップリーグ「Bプレミア」への参入をめざしており、参入条件の1つ、「入場者平均3000人以上」をクリアした形となった。
「Bプレミア」への参入は、他に「売上高」と「アリーナ」の条件もあり、今年10月に審査される。
◇神戸ストークスの今シーズン成績:29勝31敗 勝率.483 B2西地区5位
(浮田信明)