第二次世界大戦中、ナチスドイツに追われたユダヤ難民を受け入れた神戸の施設の跡地を、10日、リトアニアにある杉原千畝記念館の関係者らが初めて訪れました。
神戸・北野にある「神戸ユダヤ共同体」通称「神戸ジューコム」の跡地を訪れたのは、リトアニアにある杉原千畝記念館の関係者らおよそ20人です。
「神戸ジューコム」は、外交官の杉原千畝さんが第二次世界大戦中にリトアニア日本領事代理として発行した「命のビザ」によって日本に逃れたユダヤ難民およそ5000人が一時身を寄せた施設です。
リトアニアのカウナス市では、杉原千畝さんの功績を称え、旧リトアニア日本領事館の建物を記念館として活用しています。
10日は、記念館の関係者が初めて跡地を見学し、多くのユダヤ難民の命を救ったことに感謝し、石垣に触れるなどしていました。
見学会の後は当時を知る地元関係者との交流会も行われ、神戸市民と友好を深めていました。