兵庫県警は9日、2015年ごろに発生した窃盗事件で押収した証拠品を、捜査上、必要がなくなったにもかかわらず、被害者に返還していなかったと明らかにしました。
兵庫県警によりますと、飾磨警察署で2015年から2016年にかけ、車上荒らしなどで逮捕した男の自宅から押収した証拠品およそ300点のうち、200点を捜査上、必要がなくなったにもかかわらず、7年以上にわたって被害者に返還せず、署内に保管したままだったということです。
未返還の証拠品の中に現金や貴金属はなかったものの、およそ60点ほどが運転免許証やキャッシュカードなど名前や住所など返還先が分かる物だったということです。
2024年春の人事異動で、担当者が交代した際、返還が済んでいないことが判明。
当時の担当者は「日々の業務に追われ、返還することを怠っていた」と話しているということで、警察は今後、すみやかに返還を進めていくとともに、「捜査管理を徹底し再発防止に努めていく」としています。