■“ソフトトライ”喫する
<リーグワン1部 第12節>
●コベルコ神戸スティーラーズ 27-36 東京サントリーサンゴリアス(4/7)
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ラグビー・リーグワン1部・4位のコベルコ神戸スティーラーズ は4月7日、ホーム・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、3位の東京サントリーサンゴリアスと対戦した。
先発メンバーに日本代表が5人そろうサンゴリアスに対し、スティーラーズは前半、トライを奪えず、6-8のロースコアで折り返した。
後半6分と10分、スティーラーズは立て続けにサンゴリアスに「ソフトトライ(簡単に奪われたトライ)」(デイブ・レニー監督)を喫し、6-23とリードされた。
しかし20分、山中亮平(日本代表)が足で転がしたボールを、サウマキ アマナキ(トンガ出身 日本代表)がキャッチして飛び込み、この試合最初のトライ。
26分にはマイケル・リトル(ニュージーランド)がタッチライン際を快走して左スミにトライし、20-28と8点差まで迫ったが、サンゴリアスに5本目のトライとPGを決められ、突き放された。
■「終わっていない」
1万1792人の観衆が集まったホストゲームで敗れたスティーラーズは5位に後退。
プレーオフ(PO)進出圏から外れた。
記者会見したレニー監督は冒頭、「非常に残念です」と切り出し、「ハーフタイムでチームに話したが、エナジーを感じない。精度が足りていない、プレッシャーを与えられなかった」と振り返った。
前半、2選手に相次いでイエローカードが出され、シンビン(10分間の一時退場)のため14人で戦う時間が長かった。
山下楽平キャプテンは、「(イエロー)カードが2つ出てしまって、人数が少ない中で体力が削られ、後半で差が出てしまった」と敗因を語った。
これからの戦い方についてレニー監督は、「自分たちは終わっていない。やるべきことをどれだけ高いレベルで丁寧にやるかだ」と語った。
■次戦も強敵
次戦(4/14)、スティーラーズは2位・東芝ブレイブルーパス東京と戦う(東京・秩父宮ラグビー場)。
リーグワン1部は各チーム16試合を戦い、最終4位以内がPOで優勝を争う。
残り4試合。
スティーラーズはPO圏内に復帰できるか。
(浮田信明)