兵庫県西宮市にある現役最古の木造灯台「今津灯台」の移設工事が完了し、4月6日、点灯式が行われました。
点灯式は、今津灯台を所有する西宮市の酒造会社・大関が開いたもので、西宮市長や県の関係者などおよそ50人が出席しました。
江戸時代後期の1810年に建てられた「今津灯台」は、現役最古の木造灯台として、西宮市の重要有形文化財に指定されています。
兵庫県が新川と東川の河口部で進める南海トラフ地震への津波対策に伴い、2023年12月に、およそ160メートル離れた対岸から移設されていました。
式では海上交通の安全などが祈願された後、大関の長部訓子社長がスイッチを押して灯台に明かりをともしました。
大関の長部訓子社長「200年前のご先祖様の思いと、樽廻船が今も行き交っているような姿がよみがえってきた。これから50年、100年続いて光輝いてほしいと思いました」