兵庫県尼崎市では、高校生と地域の人たちが防災について考えるセミナーが3月26日に開かれました。
セミナーには県立尼崎小田高校で看護や医療分野などを学ぶ生徒10人と、宮城県気仙沼高校の生徒2人、それに尼崎市内の住民など約60人が参加しました。
はじめに、尼崎小田高校の生徒が、地域での活動を紹介。
避難生活になった時にエコノミークラス症候群を防ぐ体操の普及に日ごろから取り組んでいることや、災害時にも簡単に調理できるレシピを開発していることなどを発表しました。
(尼崎小田高校2年生 山本翔太さん)
「普段と災害時の差をなくすことで不慣れな環境を作り出さないという気付きを得ることができました」
続いて、5歳の時に東日本大震災を経験した気仙沼高校3年の岩槻佳桜さんが登壇し、同世代の被災体験をもとにした物語を通して、保育園の園児たちに身を守る方法などを伝える防災教育の活動を報告しました。
(気仙沼高校3年生 岩槻佳桜さん)
「夢は保育士である私が防災物語を通して被災経験のない子どもたちに広めていけたら」
セミナーに参加した高校生と住民たちは、それぞれができる防災について改めて考えていました。