■V2女子 ファイナル
○ヴィクトリーナ姫路 3-0 ルートインホテルズブリリアントアリーズ(3/24)
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女子バレーボールVリーグ2部(V2)の優勝を決めるファイナルが3月24日、静岡県袋井市で行われ、レギュラーラウンド1位(18勝0敗)ヴィクトリーナ姫路が、2位(13勝5敗)ルートインをストレートで破り、V2優勝を無敗で決めた。
■高さvs速さ
ファイナルでは、井上愛里沙(日本代表)、宮部藍梨(日本代表)、チャッチュオン・モクシー(タイ代表)ら高さのある選手を揃えたヴィクトリーナに対し、ルートインは唯一ヴィクトリーナからセットを奪った1月の試合の再現をねらい、持ち前のスピードで対抗した。
第1セット、ヴィクトリーナは2-4からモクシーと宮部のブロックなどで9連続得点し、井上のスパイクなどで順調に点を伸ばしてセットを先取した(25-14)。
第2セットは、ルートインがヴィクトリーナの連続攻撃を再三レシーブし、エース・村山美佳らの速い攻撃で活路を開こうとした。
しかしヴィクトリーナもリベロ・森田茉莉を中心に堅い守りで寄せ付けず、セットを連取した(25-18)。
■最高の試合
第3セット、序盤はルートインが4連続得点してリードしたが、ヴィクトリーナはモクシーの3連続スパイクで逆転。
宮部の連続スパイクで22-14と追い込み、最後は24-17から井上が相手コートに優勝を決める強烈なスパイクを叩き込んだ。
試合後、記者会見した松本愛希穂キャプテンは、「今までの中で一番いい試合ができた」。
18得点した井上は、「私たちは相手に負けない粘り強さが光っていた」と語った。
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ヴィクトリーナ姫路はレギュラーラウンドとファイナル計19試合すべて勝利し、失セットわずか「1」という圧倒的強さでV2優勝を遂げた。
シーズン最高殊勲選手にはモクシーが選ばれ、スパイク賞(アタック決定率1位)は宮部が獲得。サーブ賞は佐々木千紘が獲得した。
(浮田信明)