■21クラブにライセンス
ジャパンバレーボールリーグ(JVL)は3月22日、秋に開幕する新しいトップリーグ「S-V(エス・ヴイ)リーグ」のライセンスを、男子9クラブ、女子12クラブに交付したと発表した。
また男子3クラブ、女子3クラブが継続審議となり、4月に可否が決定される。
「S-Vリーグ」はV1に替わる国内トップリーグ。
世界最高峰のリーグをめざし、外国籍選手の枠が広がるほか、試合数も年間44試合に増える。
リーグ参入には、チーム運営会社の経営力やホームアリーナの充実などが求められ、参入を申請した男女計29クラブについてJVLが審査を行ってきた。
最終的にライセンス付与クラブが奇数になった場合は、総合的に判断して1チームを外し、偶数でS-Vリーグをスタートさせる。
<男子9クラブ>
パナソニック、サントリー、WD名古屋、JT広島、日鉄堺BZ、東レ、東京GB、ジェイテクト、VC長野(以上V1)
(継続審議 ヴォレアス(V1)、大分三好(V2)、クボタ(V2))
<女子12クラブ>
JT、NEC、久光、埼玉上尾、デンソー、トヨタ車体、日立、東レ、岡山、PFU、アランマーレ(以上V1)、ヴィクトリーナ姫路(V2)
(継続審議 KUROBE(V1)、群馬(V2)、浜松(V2))
■市民型クラブに期待
ヴィクトリーナ姫路は、施設基準に「改善要求」が付いた形でS-Vライセンスが交付された。
具体的には、ホームアリーナ「ヴィクトリーナ・ウインク体育館」(姫路市立中央体育館)のトイレ数などの改善を求められたという。
チームは今シーズンV2に降格したが、S-Vへは“いの一番”に参入を申請。
S-Vへ向けて日本代表・井上愛里沙らを獲得し、戦力を増強してきた。
V2では18戦全勝し、24日のファイナルでV2優勝を懸けて戦う。
21日、記者会見したJVLの大河正明バイスチェアマンは、「ヴィクトリーナ姫路さんや岡山さんなど地域に応援される<市民型クラブ>が、実業団からのチームと拮抗していけば、更に素晴らしくなっていく」と期待を語った。
またヴィクトリーナ姫路はライセンス交付について、「姫路市並びに兵庫県、加古川市、八市八町をはじめとする地域の皆様をはじめ、協賛企業、後援会企業の皆様、多くのファンの皆様に支えていただき改めて感謝申し上げます」とコメントを発表した。
(浮田信明)