79年前の神戸空襲で亡くなった犠牲者を追悼する合同慰霊祭が、3月17日、兵庫県神戸市内で営まれました。
この合同慰霊祭は、神戸空襲による被害を後世に伝えようと、市民団体「神戸空襲を記録する会」が開いたもので、2024年で53回目を迎えます。
太平洋戦争末期の1945年に幾度も繰り返されたアメリカ軍による空襲で、神戸は壊滅的な被害を受けました。
空襲では8000人以上が犠牲となったとされ、慰霊祭の会場となった神戸市兵庫区の薬仙寺(やくせんじ)には、多くの犠牲者が運ばれました。
17日は、神戸空襲を体験した90代の男性2人が当時を振り返り、戦争の恐ろしさと、平和の尊さを改めて訴えました。
当時空襲に遭った男性「周りを見ると黄リンの炎が飛び散って、それに火が付いて、その中に約30人余りの人たちがうずくまって、あるいは遺体が燃え上がってました」
訪れた人たちは境内の慰霊碑に花を手向け、鎮魂の祈りを捧げるとともに、平和への決意を新たにしていました。