兵庫県の最北端に位置する豊岡市竹野町の「猫崎(ねこざき)半島」で、地層や岩石などを見て楽しむ自然観察会が行われました。
沖から見ると、猫がうずくまっているように見えることから、その名が付いたと言われている猫崎半島。
この観察会は、山陰海岸国立公園の指定60周年を記念して企画されたもので、猫崎半島は山陰海岸ジオパークの中でも特に地質学的な特徴がよく分かるため、その魅力を知ってもらうのが狙いです。
17日は、地元但馬や明石市などから地質学ファンらおよそ20人が参加し、ガイドの案内で、半島の西側の海岸をおよそ1キロに渡って歩き、岩や地層を観察しました。
参加した人たちは、ゾウやシカなどの足跡の化石のほか、小石によって削られた「甌穴(おうけつ)」と言われる穴や、流紋岩(りゅうもんがん)の柱状節理(ちゅうじょうせつり)などに見入っていました。
観察会を主催した環境省近畿地方環境事務所は、今後も竹野の自然の魅力などを発信していきたいとしています。