能登半島地震の発生からおよそ2カ月半が経過しました。
音楽の力で被災者を元気づけようと、神戸市内で県警音楽隊や地元住民らによるコンサートが開かれました。
会場となったのは、阪神淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市長田区にある震災復興のシンボル、鉄人28号のモニュメント前の広場です。
このコンサートは。震災を経験した神戸から能登半島地震の被災地を元気づけようと、兵庫県警音楽隊が企画し、地元の住民たちと一緒に開催しました。
長田区の大正筋商店街で45年間、日本茶販売店を営む伊東正和さん。
29年前の震災で店舗が焼失するなど被害を受けた経験を話し、「人とのつながりを大切にしてほしい」と伝えました。
コンサートでは、復興を願い神戸で歌い継がれてきた「しあわせ運べるように」などを中心に、合わせて9曲が披露され、地元の園児たちも元気いっぱいの歌やダンスで被災地にエールを送りました。
コンサートは被災地でも視聴できるよう、YouTubeの「県警公式チャンネル」でライブ配信され、神戸からの励ましや応援の思いが届けられました。