実際の災害派遣を想定した48時間連続のシミュレーション訓練です。
海外で災害が起きた際に日本から派遣される国際緊急援助隊の救助チームが現在、三木市で総合訓練を行っています。
三木市にある兵庫県広域防災センターで訓練を行っているのは、災害派遣で豊富な経験や高度の技術を持った警察官や消防隊員などでつくる国際緊急援助隊の救助チーム76人です。
訓練は、3月11日に海外で地震が発生し、被災国政府から日本に支援要請があったことを想定。
現場に到着した隊員たちは、12日から14日にかけてテントに寝泊まりし、実践さながらの訓練を行っています。
どんな現場なのか今後どんな要請があるかなど、隊員たちには全く知らされていません。
現場に隊員が駆け付け、警視庁の救助犬が行方不明者の捜索を実施。
長時間、重いがれきなどにはさまれることによって、救助後に毒素が全身に回るクラッシュ症候群を想定して要救助者の対応にあたりました。
さらに、その現場のすぐ近くで別の住民から救助要請があり、2班に分かれて救出活動を行いました。
隊員は、車の中に取り残された女性を救出しようと車の窓ガラスを割って進入。女性は意識がありませんでしたが、車の中から赤ちゃんが見つかり、救急隊に搬送されました。
隊員たちは14日午前まで、夜間も休憩をはさみながら建物に取り残された生存者の捜索など訓練を続けます。