空気が乾燥し火災が起きやすい時期に防火への意識を高めようと、神戸市で6日、大規模な倉庫での火災を想定した訓練が行われました。
この訓練は神戸市長田区にある「ミヨシ油脂」の工場で実施され、長田消防署と、従業員で構成する自衛消防隊から合わせて32人が参加しました。
訓練は倉庫の中の可燃物が燃え広がった想定で行われ、出火に気付いた自衛消防隊が消火活動を行いました。
その後、消防署員が消火活動に加わるとともに、逃げ遅れた作業員を救出するなど連携して取り組んでいました。
神戸市消防局によりますと、大型倉庫内に設置されているラックはプラスチック性のものが多く、燃えると火が消えにくいということです。
こちらの会社では、自主的に特殊な消火設備を設置していて、工場で貯水しているタンクから消防車を活用して水を天井まで引き上げ、スプリンクラーから放水できる仕組みになっています。
神戸市消防局は、今後も企業などと連携して訓練を実施したいとしています。