■竹重が先制ゴール
<WEリーグ 第8節>
INAC神戸レオネッサ 1-1 三菱重工浦和レッズレディース(3/3)
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女子プロサッカーWEリーグがほぼ2カ月ぶりに再開され、首位・INAC神戸レオネッサは3月3日、2位の三菱重工浦和レッズレディースとの首位攻防戦に臨んだ(浦和駒場スタジアム)。
パリ五輪出場を決めた2月28日のアジア最終予選・北朝鮮戦(東京・国立競技場)から中3日。
大一番でプレーしたINAC神戸のFW田中美南、MF北川ひかる、GK山下杏也加。浦和のFW清家貴子、DF高橋はなが登場した。
前半5分、北川のコーナーキックがゴール前でバウンドしたところを、DF竹重杏歌理が頭で押し込み、INAC神戸が先制した。
しかし12分、清家が中央から右足を振りぬいて同点ゴールを決め、そのまま両チームとも追加点がなく引き分けた。
■1差で首位守る
WEリーグは5月まで全22節を戦い優勝を争う。
INAC神戸は浦和と引き分けて今シーズン負けなしの5勝3分。
勝点「1」差を守って首位をキープした。
次戦は3月9日、ホーム・ノエビアスタジアム神戸で11位サンフレッチェ広島レジーナと戦う(午後4時開始)。
■「INAC」は変わらず
INAC神戸の運営会社「アイナックフットボールクラブ」は2月26日、神戸市内で記者会見し、親会社の「アスコグループ」(本社:神戸市中央区)が保有する全株式を廃棄物処理企業の大栄環境(本部:神戸市東灘区)に3月1日付で譲渡すると発表した。
経営権譲渡に伴うチーム名の変更はなく、本拠地や選手・監督らの変更もない。
2001年にチームを立ち上げたアスコグループの文弘宣会長は会見で、73歳の年齢や健康不安を挙げ、「私よりも大きな資本力のある会社に継承、発展させてもらえる」と涙ぐみながら語った。
また持論だった女子プロサッカーが実現したことについて文氏は、「コロナ禍と重なったが、WEリーグがスタートしてよかった。今シーズンで3年目が終わるので、出た課題を整理して対策し、10年目に花が咲けばいい」と期待した。
一方、大栄環境の金子文雄社長は、「(経営権を持つことで)私どもの地域貢献や認知度が上がる。チーム名に社名を入れることは全く考えていない」と語った。
(浮田信明)