2021年、兵庫県稲美町の自宅に放火し、同居していた妹夫婦の子ども2人を殺害したとして伯父に懲役30年の判決が言い渡された裁判で、検察側が判決を不服として2月28日に控訴しました。

伯父（53）は2021年11月、稲美町の自宅に放火し、同居していた妹夫婦の子どもで当時小学6年生の松尾侑城君（12）と1年生の眞輝君（7）を殺害したとして、殺人と現住建造物等放火の罪に問われています。

神戸地裁姫路支部は2月15日、「妹夫婦への恨みを晴らすためだけに2つの尊い命を奪った」と指摘する一方、親族間のトラブルが犯行の起因であることなどから、検察側の死刑の求刑に対し、伯父に懲役30年を言い渡していました。

検察側は、この判決を不服として28日に控訴しました。

遺族は判決後の会見で、「30年という有期刑は納得いかない。すぐに控訴してほしい」と話していました。