神戸市須磨区の路上で帰宅途中の女性が何者かに刺され、殺害された事件から21日で丸21年です。
いまも犯人逮捕には至っておらず、遺族や警察は情報提供を求めています。
2003年2月21日、午後10時48分ごろ神戸市須磨区横尾の路上で、妙法寺駅から歩いて帰宅していた当時44歳の寺田和子さんが何者かに太ももを刃物で刺され、出血多量で死亡しました。
その後、奪われたバッグが近くの林で見つかり、警察は強盗殺人事件として捜査してきましたが、有力な目撃情報や手掛かりが少なく、捜査は難航。いまも犯人逮捕には至っていません。
発生から丸21年を前にした2月18日。
市営地下鉄妙法寺駅前では、殺害された寺田和子さんの夫や兵庫県警の捜査員などおよそ30人が事件解決につながる情報提供を呼び掛けてビラを配りました。
和子さんの夫は犯人に対して、「逃げ隠れした人生で本当にそれでいいのか、聞いてみたい」という思いを胸に毎年、駅前などでビラを配り続けています。
県警によりますとこれまでにおよそ5万9000人の捜査員が動員され、189件の情報提供がありましたが去年は6件にとどまっているということです。
須磨警察署は078‐731‐0110で、犯人に関する噂話など広く情報の提供を求めています。