2015年、兵庫県警の機動隊に所属していた男性巡査が自殺したのは上司らのパワハラが原因だとして、両親が県に損害賠償を求めていた裁判で、和解が成立する見通しであることが分かりました。
兵庫県警機動隊に所属していた木戸大地巡査(当時24)は2015年10月、神戸市須磨区にある機動隊の独身寮で自ら命を絶ちました。
両親は、大地さんが自殺したのは先輩や上司からのパワハラが原因だとして、県に対しおよそ8000万円の損害賠償を求め提訴。
一審の神戸地裁は、パワハラ行為があったことは認め、県に慰謝料100万円の支払いを命じた一方、自殺との因果関係は無かったと結論づけ、双方が控訴していました。
県によりますと、去年12月に両親が和解の意向を示し、大阪高裁が和解案を提示。
これを受け、県は損害賠償金142万円を支払って和解する方針を固め、20日、議案を県議会に提出しました。
3月1日の議会で議案が可決されれば、和解が成立します。