■圧倒的な攻撃力
<V2女子レギュラーラウンド>
ヴィクトリーナ姫路 3-0 ルートインホテルズブリリアントアリーズ(2/17)
ヴィクトリーナ姫路 3-0 千葉エンゼルクロス(2/18)
———-
女子バレーボールVリーグ2部(V2)首位・ヴィクトリーナ姫路は2月17・18日、今シーズン初めて加古川市でホームゲームを行った。
17日の試合。
前戦(1/21)から4週間ぶりの試合となったが、ヴィクトリーナは日本代表の井上愛里沙・宮部藍梨ら主力がそろってコートに登場した。
相手の2位・ルートインには、1月の試合で今シーズン唯一セットを奪われるなど、やや苦戦した。
しかしこの日は、井上と井上の対角、チャッチュオン・モクシー(タイ代表)が競い合うようにスパイクを打ち続け、セッター対角(ライト)の田中咲希、ミドルの宮部もスパイクとブロックで活躍。
ミドルの伊藤麻緒は威力あるサーブで相手を崩すなど、圧倒的な攻撃力でルートインにストレート勝ちした(25-16、25-14、25-14)。
■普段と違う責任感
18日の試合。
この日は主力の田中、伊藤、セッター・柴田真果、リベロ・森田茉莉らがベンチ入りせず、宮部やモクシーも途中交代し、これまで出場機会が少なかったメンバーが出場した。
その中でフル出場した井上はこの日も強力なスパイクを打ち続け22得点(うちブロック4)。
モクシーに代わって井上の対角に入ったキャプテン・松本愛希穂もバックアタックなど多彩な攻撃を見せ、千葉をストレートで破った(25-11、25-14、25-18)。
ライトでフル出場したルーキー・足立溜奈(氷上高-東京女子体育大)は、「スタートからチームの流れが決まるので、普段とは違った責任を感じてコートに立った。ライトは、点を取ってほしい時にトスが集まり、重要な1点を取るポジション。2つブロックを取れたのが良かったと思います」と語った。
初めてフル出場したリベロのルーキー・吉田眞奈(誠英高-千里金蘭大)は何度も相手スパイクに飛び込んでパスを上げ、会場を沸かせた。
「ここは私がやるしかないという強い気持ちで臨んだ。とにかく(ボールを)落とさないという思いだけで頑張りました」。
■もっと上手く
ヴィクトリーナは開幕から負け知らずの14連勝を達成した。
レギュラーラウンドの残り試合は「4」。
上位3チームがプレーオフに進み優勝を争う。
試合後、アヴィタル・セリンジャー監督は今後の目標について「勝つこと」と宣言した。
その上で「選手も周りも圧勝して当たり前のようになっている。その中で、もっと上手くなり、もっと伸ばしていくのは難しいことだが、チャレンジしていく」と語った。
次週から2週続けてアウェイで戦い、レギュラーラウンド最後の2試合はホーム、ヴィクトリーナ・ウインク体育館で戦う(3/9、3/10)。
(浮田信明)