2月4日は、暦の上で春を迎える立春です。兵庫県加西市の酒蔵では、早朝に搾ったばかりの日本酒「立春朝搾り」が出荷されました。
「立春朝搾り」は26年前に日本名門酒会が始めた取り組みで、各地の蔵元で立春の早朝に搾った日本酒をその日のうちに出荷し、販売します。
兵庫県から唯一参加している加西市の富久錦では夜中から杜氏らが集まり、作業に取り掛かりました。
この日に合わせて緻密な調整が求められることから、大吟醸より神経を使う「杜氏泣かせのお酒」とも呼ばれています。
2024年は全国43の蔵元からおよそ28万本が出荷されたということです。
神戸市内で100年以上続く、こちらの酒屋にもこの「立春朝搾り」が届き、早速、客が買い求めていました。
この店では4合瓶と1升瓶、合わせて200本ほどを仕入れましたが、予約でほぼ完売だそうです。
2024年は「立春朝搾り」の売上の一部が、能登半島地震で被害を受けた日本名門酒会加盟の蔵元と酒販店に寄付されるということです。