甲南医療センター医師が過労自殺 遺族が病院の運営法人などを提訴

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神戸市の「甲南医療センター」で男性医師が過労自殺した問題で、遺族が2日、病院を運営する法人などに対し、およそ2億3000万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしました。

訴えを起こしたのは、神戸市東灘区の甲南医療センター消化器内科の専攻医で、おととし5月に自殺した高島晨伍さん(当時26)の遺族です。

訴えによりますと、高島さんは、亡くなる直前の1カ月の時間外労働が230時間を超えていたほか、亡くなるまでの3カ月間、100日連続で勤務するなど、長時間労働によりうつ病を発症し、神戸市内の自宅で自殺したということです。

遺族は髙島さんが自殺したのは、医師らの長時間労働が常態化していると認識していたにもかかわらず、病院側が適切な管理体制を構築せず是正しなかったことが原因だとして、病院を運営する法人「甲南会」と院長に対し、合わせておよそ2億3000万円の損害賠償を求めています。

提訴を受けて、甲南医療センターは「誠実かつ適切に粛々と対応してまいる所存でございます」としています。

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