■「経験ない戦い」
<B2 第17節>
神戸ストークス 70-77 熊本ヴォルターズ(1/20)
神戸ストークス 69-89 熊本ヴォルターズ(1/21)
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男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)神戸ストークスは1月20・21日、ホームのワールド記念ホール(ポートアイランド)で熊本ヴォルターズと連戦した。
20日の試合。
ストークスは外国籍選手3人のうち2人をケガで欠き、残るトレイ・ポーターは出場停止。
試合最初から最後まで日本人選手と帰化選手だけの、「経験がない戦い」(森山知広ヘッドコーチ)を強いられた。
ストークスは試合冒頭から13連続失点するなど、大きくリードされて前半を折り返したが、後半に入ると“司令塔”綱井勇介が、ゴール下に駆け込んだ選手に速いパスを通し、得点を重ねた。
帰化選手のカロンジ磯山パトリック(コンゴ共和国出身)が体を張ってリバウンドを奪う一方、ベテランの谷直樹・松崎賢人が3ポイントシュートを連発するなど、選手10人の総力戦で熊本を追い上げた。
終了30秒前、キャプテン道原紀晃が3ポイントシュートを決め、70-72と2点差に迫ったが、勝ち切れなかった。
■ついに6連敗
試合後のあいさつで森山ヘッドコーチは、「負けてこういうことを言うのは違うかもしれないが、厳しい状況の中、最後まで戦った選手を拍手でねぎらってあげてください」と観客に呼びかけた。
計10本のアシスト(得点に直接つながるパスを出すこと)を記録した綱井は、「外国籍選手がいないのは1週間前からわかっていたので、準備してきた。派手なアシストはなかったが、みんながダイブしてくれたり、頑張って動いてくれたところを見逃さずに(パスを)出せた」と語った。
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21日の試合は4408人が観戦した。
この試合にはポーターが出場し、1Qは21-20とリードしたが、後半3Qにボールを再三スティールされて失点を重ね、挽回できないまま20点差で敗れた。
年末からの連敗は「6」となった。
試合後、森山ヘッドコーチは、「後半のターンオーバー(スティールなどで攻撃権が相手側に移ること)から相手に流れを渡してしまいました。トレイ(ポーター)が戻ってきても大きく変わる訳ではなく、昨日よりも強い意識で1ポゼッション(攻撃権)ずつ自分たちのバスケをやり切らないといけませんでした」と語った。
■もう後がない!
ストークスは14勝18敗となり、“借金”は「4」に拡大。
B2西地区4位は変わらないが、5位・静岡、6位・奈良と勝率で並ばれた。
次戦(1/27・28)はホームで東地区6位の岩手と戦う。
(浮田信明)