6434人が亡くなった阪神淡路大震災の発生から17日で29年となりました。
兵庫県内各地では地震発生時刻の午前5時46分に合わせて追悼行事が営まれました。
神戸市中央区の東遊園地では、「1・17のつどい」が営まれました。
竹や紙の灯籠およそ7000本を、「1995 1・17」と「ともに」の文字に並べ、火がともされました。
そして、地震発生時刻の午前5時46分に、訪れたおよそ6000人が黙とうを捧げました。
場に訪れた母親を亡くした男性は「夢なら覚めてほしいっていうことしか。何が何だか悪夢を見ているようでした」と語りました。
また、自宅が全壊した夫婦は「近所で亡くなった人もおるし皆さんのご冥福を祈って、皆さんのおかげでここまで僕らは生きているから感謝せないかんな」と述べました。
神戸市の追悼の集いに遺族代表として参加した鈴木佑一さんは、母・兄とともに母子寮で被災し、母の富代さんを亡くしました。
淡路市の北淡震災記念公園では、市民でつくるフェニックス合唱団が、鎮魂と復興への思いを込めて、震災後に神戸で作られた「しあわせ運べるように」を遺族とともに合唱。淡路島で犠牲となった63人と同じ数の竹灯籠に火をともし、亡き人を悼みました。
神戸市中央区の高台にあるビーナスブリッジでは、トランペット奏者の松平晃さんが、神戸の街に向け鎮魂の願いを込めて、童謡の「どこかで春が」を演奏しました。
17日は県内各地で追悼や防災のさまざまな催しが営まれます。